自分で建物表題登記をした
自分で建物表題登記をしました。
普通は行政書士さんや、家屋調査士さんや、借入金融機関指定のところに頼むのでしょうが、費用が高いため自分で実施することにしました。
基本的には表題登記そのものは無料ですが、証明書の取得等で数百円かかります。私の場合は、600円でした。
当初はオンラインで申請し、証明書類を法務局に持っていく、「半ライン申請」を試みたのですが、提出後法務局より、申請人全員の電子証明が必要だとわかり、あえなく書面申請に切替えとなりました。
全員が電子証明(マイナンバーカード)を持っていれば、半ラインがオススメです。本人確認=マイナンバーカードで済ますから、上記の数百円が0円になります。
書面提出に必要な書類です。赤字は原本還付請求したものです。
- 登記申請書(書式は自由。提出すると返ってこないので、コピーを取っておきましょう。)
- 各階平面図と建物図面(B4サイズ)
- HMの印鑑証明書
- HMの代表者事項証明書
- 引渡し証明書
- 建築確認済証
- 完了検査証
- 住民票
法務局より要請され、追加で提出した書類
- 上申書(持分が均等ではない場合必要。実印で押印する)
- 上申書の所有者となる人全員の印鑑証明書
- 室内写真(現地確認を簡略化するため。外は訪問するため不要と言われました)
- 建築確認の図面一式(特殊な構造による)
それでは、詳しく見ていきましょう。
登記申請書
無料登記書式サンプル雛形から頂戴しました。
HMにもらう物
HMに提供をお願いするのは、HMの印鑑証明書、HMの代表者事項証明書、引渡し証明書の3点です。
他の書類は用意します。
我が家のHMは、押印だけした白紙の引渡し証明書だったため、確認済証を見て自分で記載しました。登記申請書と相違が無ければ大丈夫です。
各階平面図と建物図面
B4用紙での作成になります。線の太さも0.2mm以下との指定がありますが、0.5ptで大丈夫です。
左半分に、各階平面図を1/250スケールで、右半分に建物図面を1/500スケールで、描きます。建築図面はmm単位ですから、実寸910mmは、図面上で3.64mmで書くと言うことです。
私はIllustratorでサクッと書きました。
オンライン申請の場合、400dpiのG4圧縮した白黒TIFFデータにする必要があります。Tif_CHKでチェックすると大丈夫なデータか判定してくれます。
建築基準法とは異なるのべ床の算定方法があります。我が家の場合、手すりが無い、片壁の階段部分が算定除外となりました。0.91x0.91=0.8281㎡だけですが、延べ床が減りました。(申請書、図面の求積計算をやり直しました…)
各法務局により算定基準がありますので、確認した方が良いと思います。
建物図面ですが、自分の土地とそれに隣接する地番を記載する必要がありました。公図で確認すれば記載されています。複雑でなければ、未記載で持参して、法務局で調べて記入すれば大丈夫だと思います。
上申書
我が家の場合、請負契約書、確認申請等が夫婦連名だったため、連名での所有とみなされました。民法の原則通り、持分が夫婦均等に、50:50であればいいのですが、変則にしたい場合は、上申書の提出が必要になります。上申書は、実印で押印する必要があれ、それにともなってそれぞれ印鑑証明書の提出も必要になりました。
原本還付について
HMの返却要請、保存登記に使う、住宅用家屋証明申請書の取得に使うなど、必要な書類が重複してきます。一旦原本を提出してしまうと、都度証明書取得にお金がかかり不経済です。
そこで、「原本とコピーを合わせて提出するよ。これはコピーだけど、原本と同じだって私が認めるよ。だから原本は返してね!」とお願いすると、返還してくれます。この手段が原本還付請求です。
チリツモですが、やっておいて損はありません。
建築確認書面のように、ページが多い場合は、ホッチキスで止めてから製本テープで製本して、割り印します。印鑑証明書のようなペラ書類は、各書面に押印しても大丈夫です。
製本テープとはこんな白いテープです。契約書のように偽造防止対策が必要ないと思いますので、コピー用紙等で工作しても大丈夫です。ただし割り印しますから淡色です。